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PHPエンジニアの年収は?転職時に必要な最強のロードマップとは?

プログラミング

PHPエンジニアとして必要なスキルを持つあなたは、このままこの会社で経験を積み資格を取るべきか?それとも将来、ポートフォリオを活かして新たな仕事の募集を見つけるべきか迷っていませんか?

このサイトでは、そんなあなたに最適な年収や転職のロードマップをどこよりも詳しく解説します。

目次

この記事を読んでわかること

  • PHPエンジニアの年収レンジが正社員、フリーランス、未経験別でわかる
  • PHPエンジニアの求められるスキルの中身と短期間習得法を知ることができる
  • どのようにすれば最適な転職ができるか、具体的なロードマップがわかる

PHPエンジニアの仕事を知る

PHP(英:Hypertext Preprocessor)は、一番注目されているWebサーバ上のプログラミング言語です。その利用範囲は広く、企業のプロモーションサイト(ホームページ)から個人ブログの作成まで使用されています。

PHPエンジニアは、そのPHPを駆使してサーバ上で動くプログラムの設計からテスト、及び保守までを担当します。

具体的には、客先意向に沿ったサイトを構築するため、要件定義と呼ばれる客先要望をシステム設計書にまとめます。次いでその内容を、基本/詳細設計書にブレークダウン後、コーディング(PHPコードを書く作業)を実施します。更に各種テストを繰り返して運用上問題ないことを確認します。

その際、サイト内で使用する各種データベースと連携して必要な数値計算や、サイト全体のセキュリティ対策も実施します。また市場で正式運用を始めた後は、バグ除去などの保守対応も行います。

つまり、サイト全体の運用に対して開発から保守まで責任を持って対応する役割を担います。

WEBエンジニア内でのPHPの立ち位置

WEBエンジニアの業務は大きく3つの種類に分けられます。

・フロントエンジニア(UI/UXに関わるサイト、アプリケーションの表示)

・バックエンドエンジニア(プログラミングによるサイト、アプリケーションの処理)

・フルスタックエンジニア(フロントエンジニアとバックエンジニアの両方の業務)

このように異なる役割を実施する中で、PHPを使うエンジニアは、サイト設計で使用するWordPress、DrupalのようなCMS(英:Contents Management System)を使い、フルスタックエンジニアの役目を果たす機能を持っています。

例えば、下記のようなコンテンツが作れます。

・美しい映像で感動を与えるホームページ

・航空機やホテルの予約システム

・ECサイトの設計・制作

・データベースと連携した商品検索、購入の商品金額計算

・問い合わせフォームからの自動返信

そのため、PHPエンジニアは企業サイト構築においてキーパーソンとなります。

PHPエンジニアの役割と業務範囲

PHPは、Webサイト開発上サーバ内で動いています。つまり、サーバ上の処理を行うプログラム開発や運用保守がメインの業務となります。

1)Webアプリケーション、サイト構築

PHPはフェースブック、インスタグラムのような友達や知人とのやり取りが可能なWebアプリケーション(閲覧するだけでなく動的に利用するアプリ)に使用されています。また、日本航空(JAL)、全日空(ANA)のホームページやホテル・メトロポリタンの予約サイトにもPHPが使われています。

2)データベースとの連携

PHPエンジニアは、プログラミング以外に、サーバやストレージのデータベースにアクセスしたり保存したりするデータ処理機能を開発します。

3)APIとの連携

Webアプリケーションやサイトは、他のサービスやアプリケーションと連携して、データの取得や加工を行う場面があります。その場合、PHPエンジニアはAPI(英:Application Programming Interface)を使用して、各サービス、アプリケーション間のデータ連携を行い所定の実務を処理します。

4)セキュリティ管理

特にAPI連携では、外部からデータの抜き取りや改ざんが起こらないように、サイトやアプリケーションの脆弱性に注意を払いながらサイトを構築することが求められます。

PHPエンジニアに求められるスキル

PHPエンジニアは、上記の役割を達成するため次のようなスキルが求められます。

1)PHPを駆使したプログラミングスキル

PHPを習得後は要件定義から展開した設計書に基づき、設計内容に適したコーディングを行うことが求められます。そしてその後の適切なテスト設計や実施確認も必要となります。

さらに、コーディングでは分かりやすいソースコードでの記載や、後で確認しやすいフロー作成の配慮も必要です。

2)データベースやOS等の知識

PHPエンジニアはプログラミング以外にデータベースやOSを扱うスキルも必要です。

データベースは汎用的に行と列でモデル化された形態であり、アクセスが容易になっています。そして殆どのデータベースではデータ書き込みや指示命令に使用される構造化クエリ言語(SQL)により構築されており、そのためこの言語の知識は必修となります。

特に、Webアプリケーション開発では主流となる4つのオープンソースソフトウエアの知識も必要です。これらは「LAMP環境」と呼ばれ、「PHP」の他に「Linux」(オープンソースOS)、「Apache」(Webサーバ用ソフト)、「MySQL」(データベース管理システム)の習得が必修となります。

3)コミュニケーション能力とそれを支えるベース知識

PHPエンジニアは、チーム内の異なる役割を持つメンバー(UX/UI開発等)との会議や顧客交渉の場で他者の発言を理解しながら自分の考えを述べることが求められます。

そのためには、他エンジニアが使用するマークアップ言語HTML(英:Hyper Text Markup Language)、CSS(英:Cascading Style Sheet)やJavaScriptの知識も必要です。また、Webページ設計で使用するワイヤーフレーム、サイトマップ、ディレクトリマップの概念や、デザインカンプなどのデザイン知識も不可欠となります。

4)Webアプリケーションやサイトの開発経験

PHPエンジニアの価値は、顧客やチームの目標であるサイトやアプリケーションの開発能力です。その能力は必要な品質を確保しながら納期や費用を計画通りに達成するかによって計られます。

そのためには、単にPHPの知識を修得しているだけではなく、いろいろなプロジェクト開発を経て課題を克服した実績がエンジニアとしての市場価値を決めるポイントとなります。

つまり多くの開発実績を積み重ねて困難な課題を克服したプロセスや結果が大事なのです。

PHPエンジニアの気になる収入事情

PHPは、プログラミング言語の中では初心者が学びやすい言語です。特に、企業サイト構築の需要が多いため、学習するエンジニアの数は多くなっています。なお、収入事情はエンジニアの経験やスキルによって大きな違いがあることも理解して下さい。

正社員PHPエンジニアの年収相場は〇〇

表1 正社員の年収相場

         (出典:㈱スタンバイの検索データを集計分析:2023年1月14日現在)

PHPエンジニアの年収相場については、会社の規模、業種、業務内容、求めるキャリア(PL、PM、PMO、エキスパート)により大きく異なります。また、個人のスキルや経験年数、過去に担当したポートフォリオも影響します。

ここでは、(株)スタンバイに登録されているPHPエンジニアの正社員年収データ36,844件をもとに計算し上記の表にまとめました。

各会社の採用提示額には範囲があり、上記の表は最低金額の年収グラフです。またその最低額から最高額までの差は約300万円程となります。

その結果、正社員の年収ピーク(最頻値)は300〜350万円及び400〜450万円にあることが分かります。なお能力や経験値が高い方は、これに300万円を加えた600〜650万円、700〜750万円がピーク(最頻値)と推定されます。ところで、最高額は1300万円以上で2件ありました。

なおこの結果は、日本全国の案件調査の結果ですが、地域、業種間格差、会社の規模、案件難易度についてバラツキがあることを憶えておいて下さい。

フリーランスPHPエンジニアの月収相場は〇〇

表2 フリーランスの月収相場

          (出典:㈱スタンバイの検索データを集計分析:2023年1月14日現在)

PHPエンジニアのフリーランス相場については、会社の規模、業種、業務内容(プロジェクトの難易度や工数)、市場の需要により大きく異なります。また、個人のスキルや経験、契約形態も影響します。

ここでは、㈱スタンバイに登録されているPHPエンジニアの業務委託費用(3,241件)をもとに計算し上記の表にまとめました。

この結果、フリーランスの月収ピーク(最頻値)は60〜70万円にあることが分かります。なお、最高額は200万円です。

なおこの結果は、日本全国の案件調査の結果ですが、地域、業種間格差、会社の規模、案件難易度についてバラツキがあります。

未経験のPHPエンジニアの年収相場は〇〇

表3 正社員(未経験OK)の年収相場と正社員(経験有無含む)との年収比較

(出典:㈱スタンバイの検索データを集計分析:2023年1月15日現在)

PHPエンジニア(未経験)の求人広告には経験有無による年収差を明確に記載していません。そのためこの情報は参考程度として取り扱って下さい。また、この年収はPHP以外のプログラミング言語スキルやソフト開発の経験年数、過去に担当したポートフォリオにも関係して上下するためです。

ここでは、㈱スタンバイに登録されているPHPエンジニアの正社員(未経験OK)で登録された11,065件の年収データをもとに計算し上記の表にまとめました。

各会社の採用提示額は、最低金額から最高金額までの差は約300万円程となりますので、上記の表は最低金額の年収グラフと考えて下さい。

その結果、正社員(未経験OK)の年収ピーク(最頻値)は300〜350万円にあることが分かります。これは、採用時の最低金額です。なお能力や経験値が高い方は、これに300万円を加えた600〜650万円がピーク(最頻値)と推定されます。 なお正社員の年収グラフ(経験有無含む:表3のオレンジ色棒)と比較すると同じように300〜350万円に給与ピークがあります。しかし、それ以上の高年収レンジでは求人数が少なくなる傾向です。よってその差が経験や能力に関係していると思われます。

PHPエンジニアとしての収入水準を知るためには

PHPエンジニアとしての収入水準を知るためには、この業界に詳しい第三者の意見を聞くことが大切です。そのために必要な方法をここで紹介します。

1)求人情報や転職サイトを参考にする

求人サイトや転職サイトには、未経験者であっても対応できる仕事の内容や、あなたの期待値等が詳しく述べられています。その内容からあなた自身の実力と比較して自身の価値を推し量ることができます。

2)人材紹介会社を利用する

人材紹介会社には専門のコンサルタントが多数在籍しています。その方々は多くのエンジニアと関わった経験や、転職を手助けした実績、転職先の意見等を情報収集しています。そのためPHPエンジニアとしての市場価値についてより正確に判断できます。

3)同業種の上司や人材担当者にアドバイスを受ける

同業種の上司や人材採用担当者は過去の採用実績事例をもとに自分の価値や収入水準について、より客観的で有用なアドバイスを提供頂けます。

PHPエンジニアのキャリアを考える

PHPエンジニアとしての経験やスキル次第でいろいろなキャリアに分類されます。あなたは自分の経験・実績からどのキャリアが適切か考えてみましょう。

1)PL(プロジェクトリーダー)

PLは、一般に3~5年ぐらいの間に複数のプロジェクトを経験して、メンバーの指導や育成管理ができるエンジニアです。チーム全体としての課題改善や進捗管理を実施します。

2)PM(プロジェクトマネージャ)

PMは、一般に10年以上の経験を積み新規プロジェクトの開発から評価・運用まで担える能力を持つマネージャです。具体的には開発方針の策定だけではなく、開発規模の見積(工数計算)、開発ツール準備、納期管理、原価率管理、オフショア開発など全ての管理要素のマネージメントを行います。

3)PMO(プログラムマネジメントオフィス)

PMOは、開発プロジェクトのデータ収集・更新、情報共有・展開、各種必要書類の管理、経費管理等の付帯業務を行う役割です。プロジェクト全体の進行についての状況把握やサポート業務が主たる業務となります。

4)PHPスペシャリスト

PHPスペシャリストは、PHP言語の高い専門性や他のOS、データベース、API等の周辺知識に精通した専門職であり、過去の開発プロジェクトの経験や最新知識から的確な指示・指導ができるエンジニアです。

PHPエンジニアの多様な働き方

PHPエンジニアは、企業の正社員以外にフリーランスで働くケースが増えています。PHPエンジニアとしての実力がある方は、会社に縛られることなく独立して仕事を受注するスタイルに移行しています。また、現在、完全リモートワークが可能な求人案件も増えており今後は、このような働き方が主流になると予測します。

PHPエンジニアがキャリアアップを行う場合、3つの側面で実力を上げることができます。1つ目はエンジニアリングのスキルです。2つ目は民間資格の取得です。3つ目はマネージメントを含めた実務経験です。これについては次のように説明します。

1)エンジニアリングスキルを磨く方法

PHP自体の言語の使い方だけではなく、サーバ上でPHPを動かすために「LAMP環境」(Linux、Apache、MySQL)を習得し、自らサーバを立ち上げるように訓練しましょう。

PHPにあるLaravelやCakePHPのようなフレームワーク(パターン化した定型処理)を習得して実務で利用することも重要です。このフレームワークは、実際のプログラミングでもよく使われますので実用的な手段として重宝されています。

また、企業の基幹システムを構築する場合は、Javaなどの汎用言語やWeb系のRuby、Pythonの習得も望まれます。

2)PHPエンジニアの資格取得

PHPエンジニアにはそのスキルを証明できる一般社団法人「PHP技術者認定機構」の3つの民間資格があります。

・PHP技術者認定初級試験(PHPの基礎知識レベル、経済産業省ITSSの基礎知識グレード)

・PHP技術者認定上級・準上級試験(PHPの仕様、データベース、セキュリティなど)

・PHP技術者認定ウィザード(PHP技術者認定上級試験で90%以上の正答率)

実務を一人で行うためには、PHP技術者認定上級試験の合格レベルが必要です。またPHP技術者認定試験に合格すると、リテラシーについてのお墨付きがでるため就職や転職活動に有利に働きます。

3)プロジェクトマネージャの実務経験を積む

プロジェクトマネージャ(PM)としての経験はキャリアアップのために最高の手段です。その理由は、プロジェクト計画を策定・管理・運用した実績が他のプロジェクトの推進でも活かせると認められるためです。

つまり、単に技術的に優れているだけでなく、開発全体の総合的なマネージメント能力に優れていることを意味します。そのため高給で採用される可能性が高くなります。

未経験のPHPエンジニアが技術を磨く方法

1)基本的な知識、コーディングをオンラインスクールで学ぶ

ネット上で有名なオンラインスクール(例:DMMのWEBCAMPやTech Academy等)を受講することで、PHPを学んだことがない未経験のエンジニアでも基本知識や仕事に使えるフレームワーク(例:Laravel)をゼロから学習することができます。その講座では、メンターとの面談やチャット相談もあるため疑問点をすぐに解決することも可能です。

また、自分がこのオンラインスクールに合うかどうかを無料のプログラミング体験や無料相談で確認できるため安心して取り組めます。

2)簡単なWebアプリケーションを開発して実力を付ける

実際のプログラミングスキルが習得したのちは、コースにより副業サポートや転職サポートがあります。その為、仕事をしながら自分の実力を向上させて一人前のPHPエンジニアになることができます。

PHPエンジニアの転職ノウハウ

1)履歴書を作成する

ソフトウェアエンジニアの経歴(PHP以外の言語でもよい)を時系列に沿ってまとめて履歴書を作成します。記載すべきポイントは、「いつ」、「どんな会社や部署で」、「どんな役割(例:PL、PM等の立場)」、「どのような仕事を行ったか」を整理し分かりやすく記載することです。

2)ポートフォリオを整理する

具体的な作品(ポートフォリオ)は転職時の重要な武器になりますので、自分が関与したプロジェクトやサービス名、アプリケーションが分かるように整理します。転職先採用責任者は、このポートフォリオをもとにあなたの力量を推し量ることになるからです。

3)転職サイトや人材紹介会社に登録する

履歴書、ポートフォリオの準備ができたら、次は転職サイトや人材紹介会社に登録します。転職サイトは多数の案件を抱えるサイトを選ぶことがベターです。なおサイトにより非公開の良い案件を持つ会社もありますので、複数のサイトを十分吟味しながらよく比較して登録を行いましょう。

また、人材紹介会社では、プロフェッショナルのコンサルタントが転職先の情報を多く持っており、転職後の環境(例:待遇、具体的な業務内容)を深く知ることができるため、ある程度相手先の情報を得ながらスムーズに転職を進めることができます。

4)コミュニティに入る

プロフェッショナルなメンバーが集まるコミュニティに入ると、コミュニティ管理者との繋がりから転職情報や、仕事の斡旋を受ける可能性があります。よって、コミュニティ内の情報を常に検索し大事な転職情報にアクセスし続けることが大切です。

5)面接の準備をする

転職や就職の鍵はなんといっても面接対応です。まず現在の業務内容の整理と今後転職先で担う業務を予想して準備を行います。そのためには、面接時の想定質問として志望動機、得意なスキル、この会社で活躍したいテーマを事前にまとめておくと良いでしょう。

PHPエンジニアの求人や案件

PHPエンジニアは日本国内に10万人以上いると言われています。そしてなにより求人件数が非常に多い言語です。また、サーバ上で動く言語の為、Webサイト、Webアプリケーションの構築に威力を発揮しいろいろな分野で利用が拡大しています。

但し多くの開発案件がLAMP環境(Linux、Apache、MySQL、PHP)とフレームワーク(Laravel,CakePHP他)の使用を伴いますのでこの知識の習得が必要です。

PHPエンジニアを求める企業

PHPエンジニアはWebアプリケーションやWebサイトを求める企業に多数の開発案件が有ります。

1)SNS用アプリケーション

大手SNSサイトではWebアプリケーションを使用してデータベースと連携させ、動的な処理やデータ更新・映像出力を行います。

2)予約サイト

大手航空機メーカーやホテル等の予約サイトでは、予約情報のデータ入力、予約確認、料金計算を行うために利用されます。

3)ソフトウェア開発企業

企業サイト構築を手がけるソフトウェア開発企業では、サイト構築のためPHPエンジニアを多数採用しています。

PHPが使われる開発プロジェクト

PHPが使用される開発プロジェクトでの代表例は次のようになります。

1)コンテンツ管理システム(CMS)

CMSの代表例としては、世界のサイト構築の主流となっているWordpressやDupalがあります。

なお、Wordpress6.1ではPHPバージョン7.4、Dupal10についてはPHPバージョン8.1が必要です。

2)オンラインショッピングサイト

オンラインショッピングでの決済システム、顧客管理データベースを構築することができます。また、API機能を用いて他サービスとの連携も可能です。

3)ゲーム開発

ゲーム開発の中では、本体開発ではなくデータ処理を行うサーバ上のプログラム開発ができます。

4)お問い合わせやアンケートなどのフォーム開発

これらは、顧客が入力したチェック内容をサーバ内のプログラムにデータ変換して送信する仕組みです。この仕組みにより収集データを保管、集計することができます。

PHPエンジニアが業務委託案件を見つける方法

フリーランスのPHPエンジニアが業務委託案件を見つけるためには次のような方法を使います。

1)求人サイトを利用する

フリーランスが常時検索できるサイトから探す方法が、一番早く最適な案件を見つけることができます。

有名なサイトとしては、ヤフー/LINEを傘下にするZホールディングスが運営に関わる「スタンバイ」です。このサイトではPHPエンジニアの業務委託が3,241件検索できます。(2023年1月14日現在)また、同様なサイトとして求人ボックス、Indeed、エンゲージなどが複数あります。

なお、求人サイトに自分の情報を登録する際は、希望するライフスタイル(例:週4日、平日9時~15時稼働、リモート希望等)を明確にすることも大切です。

2)クラウドソーシングの活用

クラウドワークスやランサーズで有名なクラウドソーシングを活用することで業務委託を探すことができます。ちなみに、クラウドワークスでは118件、ランサーズでは847件(2023年1月12日現在)のPHPエンジニア求人を見つけることができます。

3)フリーランスマッチングサイトを利用する

フリーランスマッチングサイトは、顧客の要望に合ったエンジニアを探している際、マッチングができるエンジニアを紹介するサイトです。具体例としては、レバテックフリーランス、ランサーズエージェント、テックビズフリーランス、Midworks(ミッドワークス)などがあります。

4)SNSやオンラインコミュニティで情報を入手する

ツイッターなどのSNSを使って自己紹介と仕事の採用希望を発信している方が増えています。自分の能力をアピールし毎日発信することにより信頼を醸成して顧客の目に留まれば案件獲得が可能です。また、エンジニアのオンラインコミュニティに入って活動することにより、主催者の紹介等にて仕事を受注することができます。

PHPエンジニアの将来性

PHPエンジニアは、現在WebサイトやWebアプリケーション制作などの多くの分野で活躍しており、今後もその活動は広がり続けると期待されます。

その理由は、PHPがサーバ上で動くメインのプログラミング言語であるからです。そして、ホームページの代表格であるWordPressに使用されていることが大きな理由です。そのため、WordPressに関する案件がある限り使用され続けることになります。

PHPはインタープリタ型言語(命令実行時にコンパイル)のため、コンパイル型言語(例:Java)に比べ処理スピードが遅い欠点がありましたが、PHPの新バージョン7の登場によりスピードが上がり、フレームワーク「Laravel」の開発により使い勝手が大幅に改善されました。

そのため、今後も主流のプログラミング言語として使用されると考えます。

今からPHPエンジニアを目指すべき?

1)PHPエンジニア不足のため求人数は非常に多い

ソフトウェア求人サイトの㈱スタンバイのPHPエンジニア求人件数は、63,683件(2023年1月14

日現在)です。つまり市場はPHPエンジニア不足のため非常に多くの求人があることが分かります。

2)PHPは他言語(Ruby)との比較で優位

PHPとよく比較されるバックエンド開発言語がRubyです。日本で生まれたプログラミング言語ですが、言語の難易度はほぼ同じです。

なお、フレームワークの数ではPHPは主なもので6つ(例:Laravel / Symfony / CakePHP / FuelPHP/Zendframework/CodeIgniter)ありますが、Rubyは1つ(例:Ruby on Rails)だけです。その点ではRubyの方が言語として学びやすいです。しかし、求人数はPHP(63,683件)に対してRuby (32,640件)の約2倍の差となります。(2023年1月14日㈱スタンバイ調査結果)

よって、PHPの優位性は暫く継続するものと考えます。

3)PHPは他言語(Python)と比較し広い分野で利用

PHPと比較される言語にもう一つPythonが有ります。この言語はIT分野の中で、人工知能(AI)やIot(英:Internet of Thing)でよく使用される言語です。そのため、家電製品やスマホに搭載された電子部品の中で使われています。

この言語は、主にAI向けの開発には向いており、求人数は59,645件とPHPとほぼ同じです。(2023年1月14日㈱スタンバイ調査結果)

しかし、PHPの方がWordpresss等のホームページやWebアプリケーション、ECサイト構築、ゲーム開発などサーバ上プログラミング言語として広い分野で使われています。

まとめ

今までの結果から、PHPエンジニアの将来は明るく、今後も高い需要が継続することになると予想します。

なお、今後の市場の要求は仕事の実務経験が多いエンジニアを求める傾向に向かうため、専門的なエキスパートの道でスキルを上達させるか、またはプロジェクト全体のマネージメントの道を極めるかを決める必要があります。

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